日本酒の「生酒」とは？
「生酒（なまざけ）」とは、日本酒の製造過程で一切「※火入れ（加熱処理）」をしていないお酒のことを指します。
通常の日本酒は長期保存のために火入れを行いますが、生酒はその工程を省くことで、フレッシュな味わいを楽しめるのが特徴です。
※火入れ
「火入れ（ひいれ）」とは、日本酒を加熱処理する工程のことを指します。
60～65℃程度に加熱することで、酵母や酵素の働きを止め、保存性を高める役割があります。
通常の日本酒は製造過程で1～2回火入れを行いますが、生酒はこの工程を省いているため、よりフレッシュな風味が楽しめます。
日本酒の火入れには、瓶に詰めた後、湯煎などする方法や、タンクから出た日本酒を加熱装置に通して火入れを行う方法があります。
生酒の特徴
1. フレッシュでフルーティーな香り
火入れをしないことで、酵母や酵素が生きたままの状態で残っており、フレッシュでフルーティーな香りを楽しめます。
2. 爽やかで瑞々しい味わい
生酒は搾りたてのような瑞々しさがあり、舌の上でピチピチとした軽快な炭酸のような口当たりを感じることができます。
3. 要冷蔵のデリケートなお酒
生酒は火入れをしていないため、保存環境に敏感です。
品質を保つために、基本的には要冷蔵で管理する必要があります。
生酒の種類
生酒にはいくつかの種類があります。
- 生酒（なまざけ）：一切火入れをしていないお酒。
- 生貯蔵酒（なまちょぞうしゅ）：貯蔵中は生の状態で、出荷前に火入れを行ったお酒。
- 生詰め酒（なまづめしゅ）：搾った後すぐに火入れを行い、貯蔵中は生のままの日本酒。
生酒の楽しみ方
1. 冷やして飲むのがおすすめ
生酒のフレッシュな味わいを最大限楽しむために、しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。
特に5〜10℃くらいの温度が適しています。
2. ワイングラスで香りを堪能
フルーティーな香りを持つ生酒は、ワイングラスに注ぐとより一層香りを楽しめます。
3. 食事とのペアリングを楽しむ
生酒は爽やかな酸味を持つことが多いため、刺身やカルパッチョ、塩味の効いた料理と相性抜群です。
まとめ
生酒は、火入れをしないことでフレッシュな風味が楽しめる日本酒の一種です。
要冷蔵での管理が必要ですが、その分、搾りたてのような味わいを楽しめるのが魅力。
初心者の方も、ぜひ一度生酒の世界を体験してみてはいかがでしょうか？
