
「このお酒、いつまでに飲めばいいんだろう?」
冷蔵庫や棚に眠っているお酒を見て、そんなふうに思ったことはありませんか?
実は——
多くのお酒には「賞味期限」はありません。
本記事では、「なぜお酒には賞味期限がないのか」、そして「ラベルや缶に書かれた“日付”の意味」について、わかりやすく解説します。
◆ お酒に賞味期限がない理由
お酒、特にアルコール度数の高い飲料(日本酒・焼酎・ウイスキー・ワインなど)は、微生物が繁殖しにくいため腐敗のリスクが非常に低いのです。
つまり、衛生的な問題で飲めなくなることがほとんどないため、法律上も「賞味期限」の表示義務がない場合が多いのです。
◆ ラベルや缶に書かれた“日付”=賞味期限ではない!
缶ビールや日本酒などに記載されている「〇年〇月」といった日付。
これは多くの場合、「製造年月日」です。
たとえば、缶ビールなら「缶詰めした日」、日本酒や焼酎なら「瓶詰めした日付」などが記載されています。
賞味期限ではありませんのでご注意を。

◆ ただし「美味しく飲める期間」は存在する
賞味期限はないとはいえ、風味が変化することはあります。
以下、お酒の種類ごとに「美味しく楽しめる目安」をまとめてみました。
● 日本酒
未開封なら製造年月から約1年が目安(冷暗所で保存) 開封後はなるべく早く(1週間〜1ヶ月以内)
特に「生酒」や「吟醸酒」は劣化しやすいため注意が必要です。
● ビール
製造から約6〜9ヶ月以内が一般的な飲み頃 賞味期限が記載されているが、これは味の品質保持の目安です
冷暗所で保存し、できるだけ早めに飲むのがベスト!
● 焼酎・ウイスキー(蒸留酒)
アルコール度数が高いため、未開封ならほぼ劣化しない 開封後は風味が徐々に変わるので、1年以内の消費がおすすめ
● ワイン
赤・白ともに2〜3年以内が一般的な目安(高級ワイン除く) 開封後は冷蔵庫で2〜3日以内に
スパークリングワインは炭酸が抜けやすいのでその日のうちに。

◆ 保存状態がカギ!お酒をおいしく保つコツ
直射日光を避ける 高温多湿はNG!
冷暗所で保存 開封後はしっかり栓をして冷蔵庫へ

◆ 結論:「賞味期限がない=いつまでも美味しい」ではない!
お酒には明確な賞味期限はありませんが、時間とともに香りや味わいが変化していきます。
とくに開封後や保存状態によっては劣化も進むため、「風味が落ちないうちに楽しむ」ことが大切です。
ラベルや缶の「製造年月日」は、飲み頃の目安のひとつとして活用してくださいね。
◆ さいごに
「いつまで飲めるか」よりも、「いつが一番おいしいか」を意識して、
ぜひあなたのお気に入りのお酒を、ベストタイミングで味わってください!

